そもそも“リップティント”のティントって何?
実際に口コミサイトなどを見てみると「色持ちが良く、日中のお化粧直しの回数が減った!」などの喜びの声がたくさんアップされています。
落ちにくくするための仕組みはどうなっているのかを解説すると、色鮮やかに発色させるために口紅には有機顔料が含まれていますが、リップティントは有機顔料ではなく染料が使われています。
染料は有機顔料とは違い、水やエタノールなどに溶ける性質を持った色材で、皮膚の上で染料が溶け皮膚内に浸透していくという仕組みになっています(ブランドによって処方は異なります)。
「えっ? 唇を染めちゃうなんて、なんか怖い……」と思われる人もいるかもしれませんが、皮膚の奥の奥まで浸透するわけではなくきちんとクレンジングすれば問題ありません。
口紅やグロスとは具体的に何が違うの?
前述した通り、リップティントの最大の特徴は何と言っても落ちにくさ。通常の口紅やリップグロスは唇の上に乗せているだけなので、飲食したり時間が経過すれば自然と取れやすくなっていきます。
それに比べてリップティントは唇を染め上げるティント処方により色落ちしにくく長時間つけたての色をキープしてくれます。
リップティントには落ちにくくするために染料が使われていて口紅やグロスとは成分が異なりますが、使い方は口紅やグロスと全く同じです。単品で使ってもOKですし、重ねづけや部分づけも可能です。
プチプラでも優秀! おすすめリップティントをご紹介
リップティントは、デパコスブランドだけではなくバラエティーショップなどで手に入るプチプラコスメブランドからも多数登場しています。
ここからは「まずはリップティントを試してみたい!」という方のために、プチプラでも優秀なおすすめリップティントを紹介します。
■ロレアル パリ「ユイルカレス」
「ユイルカレス」はガッツリ色がつくというよりは、塗った瞬間、唇に薄い透明な膜が貼られたような程よいツヤ感がプラスされているアイテム。
オイル配合ですがベタつき感は少なくサラッとしたつけ心地。
唇の乾燥を防ぎながらうるうるっとした口もとに見せてくれます。
カラーバリエーションが豊富なのも特徴で、王道のレッドやピンクはもちろんですがイエローやブルー、グリーンなど珍しいカラーもラインナップ。
パッケージを見るとちょっと目を疑ってしまうようなカラーでも唇のピンクと相性抜群で口もとを明るくしてくれます。
■ロレアル パリ「シャインカレス」
「シャインカレス」の特徴は何と言ってもつけ心地の軽さ。
ベースに水を使用する処方になっていて、唇に乗せた時の軽さとみずみずしいツヤ感を実現しています。
カラーバリエーションは日本人女性のために開発された魅力的な16色展開で、口もとにさりげない華やかさをプラスしてくれます。
ピンク系の肌なじみの良いカラーを取り揃えているのでどのカラーを選んでも失敗しにくいラインナップです。
先端が大きめなアプリケーターは比較的塗りやすいです。ラフに塗ることもできますが、リップブラシを使って塗ったかのような仕上げも可能です。
こんな時はリップティントを味方につけて!
リップティントの特徴を利用して普段のメイクに上手に取り入れましょう。
落ちにくいという特徴を最大に感じることができるのは食事のシーン。
友達との女子会やパーティーなど、食べ物を食べるシーンではメイク崩れが気になりますよね。
でも、食事中は頻繁にメイク直しには行けないことも。そんな時にリップティントが大活躍してくれます。
リップメイクが落ちずに綺麗な口もとのままでいられるなら合コンの時も安心ですね。
また、食事のシーン以外でおすすめなのがデートの時。デート中はいつも綺麗でいたいし、彼と一緒にいる時間をできるだけ長く確保したいですよね。
ティントリップははっきりと色がつくタイプもありますが、唇の色をほんのり色づけてくれるものもありますので、自然で可愛らしく振る舞いたい時はそのようなタイプを選ぶと長時間のデートにもぴったりです。
<まとめ>
ニュアンスメイクが得意なリップティントなので、今までのリップとはひと味違うメイクに挑戦したい人はぜひ1本ポーチの中に忍ばせておいてくださいね。
高橋果内子
美容家/コラムニスト
OL生活を経て30歳で美容業界に転身。過去のモデル経験、多数の美容資格取得の経験から幅広いジャンルの美容情報に精通。 現在は、美容コーディネーターとして活動しウェブメディアにて多数連載を持つ。
一般社団法人 地域復興美と笑顔を繋ぐ会の代表も務め、美容家仲間たちと美にまつわる活動を通じてボランティア活動も行っている。