ヘアパックとトリートメントって何が違うの?
シャンプーの後に使うアイテムには「ヘアパック」「ヘアトリートメント」「コンディショナー」「リンス」など名称が異なるものがいくつかありますが、これらはすべてシャンプーをした後の髪を保護する役割を持っています。
商品に表記されている名称に関しては統一基準があるわけではなく、ブランドごとに呼び名が違ったりしますが「リンス」「コンディショナー」は髪表面をコーディングするもの「トリートメント」「ヘアパック」は髪の内部に美容成分を浸透させてダメージを修復するものとして販売されているものが多いようです。
ヘアパックとトリートメント、一体どちらを先に使うべき?
パックは髪に塗布した後、数分(ブランドによっては十数分)間、タオルやシャワーキャップなどで髪を覆いながら時間を置くことでより効果が期待できるという使い方を提唱しているブランドが多いです。
「ヘアマスク」と呼ばれている商品もほぼ同じ使い方です。それに対してトリートメントは塗布して2〜3分したら洗い流すことが提唱されている場合が多いです。
使い方は異なりますが、役割はほぼ同じですので、ヘアパックとヘアトリートメントを併用する必要はないでしょう。バスタイムにたっぷり時間が取れる時はヘアパック、忙しいけどヘアケアはちゃんとしたい時はトリートメントと使い分けるのがおすすめです。
さらに深く解説すると、「コンディショナー」は髪表面のコーティングを目的としている商品が多いため、髪のダメージがひどいのでしっかりケアしたいという時は、トリートメントを先に使って髪の内部に成分を浸透させ、その後にコンディショナーでコーディングする方が良いでしょう。
トリートメントアイテムは髪を保護・コーディングする役割はありますが、つけ過ぎるとベタつき、頭皮に余分なものを残してしまいますので、使い過ぎには気をつけましょう。
成分表示は要チェック! ヘアパックの選び方
髪のパサつきが気になる、まとまりが悪くなったなど髪の悩みが気になり始めたら、ヘアケアを重点的にするようにしましょう。その時の髪質や髪の状態に合わせて商品選びをしてください。
カラーやパーマ、乾燥による髪ダメージが気になる時には、保湿成分が配合されている商品がおすすめ。代表的な保湿成分はホホバオイル、シアバター、セラミド、はちみつ、コラーゲンなどです。
商品パッケージの裏側に「成分表示」と言って、配合されている成分の一覧が書かれています。
髪をふんわりさせたい時は、アミノ酸系成分配合のものがおすすめ。髪の毛はアミノ酸が結合したケラチンというタンパク質でできているため毛髪によくなじみます。
最近ではフコイダンや緑藻エキス、紅藻エキスなど海藻エキスが配合されている海藻系ヘアパックも増えています。
成分は基本的に配合されている量が多い順に記載されるルールになっています。
髪質に合ったアイテムを見つけるためにも、商品購入の際は成分表示もチェックするようにしてみてください。
実は簡単!ヘアパックの効果的な使い方
商品ごとの正しい使い方については、公式サイトや商品に記載がありますので、まずはその手順通りに使うことをおすすめします。
さらに効果をアップさせたい時は、蒸しタオルを頭に巻いて放置。タオルを巻くことで髪が保湿され、髪につけた成分がより浸透することが期待できます。タオルがなければシャワーキャップでもOK。
「美髪のためにヘアパックを毎日やっています」という人は、もしかしたらやり過ぎかもしれません。
髪自体は綺麗になりますが、きちんとすすぎができていないと頭皮にトリートメント成分が残って、トラブルの原因になることも考えられます。
基本的には毎日使って害があるものではないですが、髪と頭皮の状態をよく観察して週に1回〜2回からスタートして髪の様子を見てみてください。
<まとめ>
高橋果内子
美容家/コラムニスト
OL生活を経て30歳で美容業界に転身。過去のモデル経験、多数の美容資格取得の経験から幅広いジャンルの美容情報に精通。 現在は、美容コーディネーターとして活動しウェブメディアにて多数連載を持つ。
一般社団法人 地域復興美と笑顔を繋ぐ会の代表も務め、美容家仲間たちと美にまつわる活動を通じてボランティア活動も行っている。