基本的な塗り方は3パターン
口元を彩るリップ・口紅を何気なく使っている人も多いかと思いますが、塗り方にもパターンがあり、それによって印象を変えることができます。
基本的な塗り方としては、①指を使う、②直接スティックで塗る、③リップブラシを使う、の3パターンがあります。1本の口紅でも塗り方次第でメイクの印象がガラッと変わります。
リップメイクをする時に気をつけてもらいたいのが、口角と唇の輪郭(リップライン)です。何も意識せずにただささっと塗っただけだと全体にムラができたり、上唇と下唇の口角が交わるところだけ口紅が届いていなくて、ラフというよりはだらしない印象に見えてしまいます。どの塗り方であっても口角とリップラインを意識することが重要です。
指で上手にリップを塗る方法
指を使ってリップを塗る場合、唇の輪郭をボカして塗ることができるので、ふんわりとした優しい雰囲気に仕上げることができます。
休みの日やラフなメイクに仕上げたい気分の時におすすめの塗り方です。
利き手の薬指の先に口紅をつけ、上唇の中央から外側に向かって伸ばします。
口紅は最初に乗せた場所=一番色が残る場所になり、伸ばすと徐々にグラデーションになりますので、中央部分から乗せて外側に伸ばすと唇に自然な立体感が出ます。
より立体感を出したい時は、さらに指先に口紅を取って上唇中央の山部分と下唇の中央部分(船底)にポンポンっと重ねづけ。そうすることでグラデーション感が強まります。
リップを直塗り!スティックそのまま塗りのテクニック
直接スティックで塗る方法はリップメイクの王道ですね。指で塗るよりもスティックで直接塗る方が輪郭を強調することができ、口紅がしっかり唇に乗るので口紅が本来持つ発色を楽しむことができます。
仕事の日やリップメイクをナチュラルに仕上げたい時におすすめの塗り方です。
リップを直塗りしたことがない人はいないと思いますのでさほど注意点はありませんが、口紅は本体から繰り出しすぎると折れてしまう可能性がありますので、繰り出すのは1〜1.5センチくらいにしましょう。
塗る時は、口を少し開いた状態で口角から中央に向かって口紅を滑らせます。反対側も同様です。最後に、上唇と下唇の口角の交わる部分もしっかり塗れているかを必ずチェックしましょう。
唇が乾燥しているとスティックの滑りが悪くなり色ムラができる場合がありますので、スティック塗りする時は口紅を塗る前にリップクリームで唇の状態を整えておくのがおすすめです。
リップブラシを使うメリットと上手な塗り方
リップブラシを使って口紅を塗ると口角やリップラインまできっちりラインを取ることができるので、きちんとした印象に仕上げられます。
また、唇の厚みや形も変えることができるのでイメージチェンジしたい時にもおすすめです。
リップブラシに口紅をたっぷり含ませながらブラシの毛先を整えます。
ペンを軽く持つようなイメージでリップブラシを持ち、手首のスナップを上手に使って筆を動かします。
口角から中央に向かって、上唇と下唇の輪郭を取りますが、この時ブラシの端を上手に使えばリップラインを強調・変更できるので、その時作りたいリップの形をイメージしながら筆を動かすのがポイントです。
リップラインを決めた後に、その内側を塗っていきます。
ブラシを使うときちんとした印象のメイクに仕上げることができますが、その分、日中のメイク崩れも気になるところ。
そのような時は、口紅を塗った後、一旦軽くティッシュオフしてそれからさらに塗り直すと色持ちが良くなります。
似合うリップの選び方
リップを購入する際、その時の気分で好みのカラーを選ぶのももちろんOKですが、ちょっと違った選び方をしたい時は、「パーソナルカラー」に合った色選びもおすすめです。
パーソナルカラーとは、その人が持つ髪や髪、瞳から似合う色を導き出す方法。
ファンデーションを選ぶ時、ピンク系やオークル系など、大きく分けて2つに分類されていますが、リップも同じように大きく分けて青味がかった涼し気なブルー系と黄味がかった温かみを感じるイエロー系に分けることができます。
店頭で商品を見分ける時、商品をよく見てその色が青味なのか黄味なのかを比べてみてくださいね。
ブルー系、イエロー系の考え方はファッションにも応用できますので、パーソナルカラーは難しい……と思う人は、その日に着る洋服の色と合わせるように選ぶとコーディネートが決まりやすくなりますよ。
パーティーへ行く時は、ちょっとメイクは派手めに
華やかなパーティーへ出向く時やエレガントなファッションを楽しみたい時はメイクもしっかりキメたいですよね。
でも、パーティーの途中で撮った写真を後から見たらなんだかメイク映えしていなかった……なんてことはありませんか?
実はパーティー会場など場内が明るく、カメラのフラッシュはお肌をきれいに見せてくれる嬉しい効果がある反面、その光の明るさでメイクの色みも飛んでしまう場合があります。
このようなことになりそうだと事前に分かっている時は、普段のメイクで出向くなんてもったいない!
華やかな場へ出向く時は若干メイクを派手めに仕上げるのがポイントです。特にリップメイクは挑戦しやすいしカメラ映えするパーツなのでトライしてみてくださいね。
<まとめ>
1本の口紅・リップでも塗り方次第でイメージチェンジできます。その日の気分やTPOに合わせてメイクチェンジを楽しんでくださいね。
高橋果内子
美容家/コラムニスト
OL生活を経て30歳で美容業界に転身。過去のモデル経験、多数の美容資格取得の経験から幅広いジャンルの美容情報に精通。 現在は、美容コーディネーターとして活動しウェブメディアにて多数連載を持つ。
一般社団法人 地域復興美と笑顔を繋ぐ会の代表も務め、美容家仲間たちと美にまつわる活動を通じてボランティア活動も行っている。