リップメイクアイテムの種類
「リップ」と言えば、「リップスティック(口紅)」を指すことが多いですが、口もとを演出するアイテムの種類はさまざまです。リップアイテムにはいくつかの種類があるので解説します。
リップスティック(口紅)
「リップ=唇」、「スティック=棒状のもの」、それらを組み合わせて“唇を彩る棒状のもの”という意味で、昔は「口紅=リップスティック」と呼ばれることが主流でした。女性・美の象徴として「リップスティック」が歌詞に登場する歌もあります。
リップグロス
「グロス=Gloss=ツヤ」という意味で、口紅の上に重ねることでよりツヤや輝きをプラスできるアイテムとして登場。最近では色もちのよいリップグロスも増え、口紅を使わずリップグロスだけで仕上げる人も増えています。口紅で輪郭をしっかり描くよりも自然な仕上がりなので、ナチュラルメイクが好きな人におすすめのアイテムです。
リキッドルージュ
口紅といえばスティック状のものが主流でしたが、年々技術開発が進み、最近ではスティック状ではない口紅も増え、リキッドタイプが使いやすいと人気があり、商品数も増えています。
リップスティック(口紅)とリップグロスの間のような使用感。口もとにツヤを出すことでぷっくりとした柔らかなリップメイクが実現できます。
ティントリップ
リップメイクアイテムの中では比較的に新しいジャンルのアイテムです。ここ数年、一番注目されているといっても過言ではないくらい話題になっています。
塗るのではなく“染める”という新しい発想から生まれたリップメイクアイテムで、通常の口紅はキレイな発色を実現するために有機顔料が含まれていますが、リップティントは有機顔料ではなく染料(水やエタノールなどに溶ける性質を持った色材)が使われていて、皮膚の上で染料が溶け皮膚内に浸透していくという仕組みです。(ブランドによって処方は異なります)。
なりたいイメージ別!おすすめアイテムリスト
リップメイクをどう仕上げるかによって、顔の印象がガラッと変わります。エレガントに見せたいのか、キュートな印象か、それとも凛としたクールビューティーを目指すのか。リップメイクひとつでイメージを変えることができるので、アイメイクとともにいろいろなバリエーションにチャレンジしてみましょう。イメチェンはもちろん、自分へのご褒美・プレゼントのアイテムとしてもおすすめです。
ボリューム唇でグラマラスレディーに
唇に厚みがあり、ぼってりとした口もとはゴージャス&エレガントなイメージを演出してくれます。海外セレブでいえば、アンジェリーナ・ジョリーさんのようなイメージ。
日本人は唇に厚みがあるタイプの人が少ないのですが、厚みのあるぽってりリップを目指すなら「リップライナー」を使うのがおすすめです。自分の唇よりもひとまわり大きく見せるために、リップライナーで1〜2ミリ外側に輪郭を描き、内側をリキッドルージュで仕上げましょう。リキッドルージュを使うことで光を集め、唇に立体感を出してくれます。
セミマットでクールビューティー
凛としたクールな女性に見られたいときは、リップメイクのツヤ感は控えめに。ツヤっとしたみずみずしい口もとは女性らしい魅力をアピールできますが、クールに見せたい時はツヤが控えめなセミマットリップがおすすめです。
最近は口紅でもリキッドルージュでもセミマットタイプが増えています。セミマットタイプはツヤ感がなく、手軽にモードでクールな印象に仕上がるので、“クールビューティー“を目指すならぜひ取り入れてみましょう。
ちなみに、「リップメイクは控えめに」と聞くとまったくメイクしない人もいるようですが、リップメイクをしないのはNG。リップメイクを省略すると唇と顔の血色が悪く見え、第一印象ダウンにつながります。リップメイクは引き算しないように。
ツヤが特徴!キュートな女性らしい印象になりたい時は
グラマラスというよりキュートな可愛らしさをアピールしたい時は、日頃のお手入れを頑張って、もともとの唇の健康状態をキープし、リップグロスだけで仕上げるのがポイント。
リップグロスは光を集めてくれますが薄づきタイプが多いので、淡いピンクやベージュ系で微細なパールが入っているものなどを使うのがおすすめです。
流行顔にトライ?グラデーションリップメイク
ここ数年、リップメイクは“グラデーションリップ”がトレンドです。唇の高いところは色濃く、輪郭に近づくほど淡くしていくメイクテクニックで、韓国の“オルチャンメイク”のブレイクがきっかけとなったようです。
“グラデーションリップ”を試してみたければ、コンシーラー使いがおすすめ。自然なグラデーションに仕上げるために、唇の輪郭をコンシーラーでぼかし、唇の内側に唇の厚さ半分くらいの範囲を目安に口紅を塗ります。コンシーラーを塗った部分と口紅を塗った部分の境目を、薬指の腹でポンポンと叩いてグラデーションをつくります。
この時、リップティントを使うのは避けた方がいいかも。淡くキレイに染め上げてくれるティントタイプですが、一度塗ってしまうと落とすのも難しいので、失敗を避けるためにも口紅やリキットルージュ、リップグロスを使うのをおすすめします。
ホホバオイル成分配合、うるおう女になるリップ
最近のコスメは“スキンケア成分配合”のタイプが増え、メイク中でもスキンケア効果が期待できる、嬉しいアイテムが盛りだくさん。特に、唇は皮膚が繊細で摩擦や乾燥による刺激に弱いのでスキンケア成分配合の高機能アイテムを取り入れると良いでしょう。
ホホバオイルはお肌の乾燥を防ぎ、保湿してくれる効果が高いので特におすすめです。分子構造の特徴から、すべての肌質に合う最も理想的なオイルと言われています。
リップのきれいな発色をキープするための注意点
はげてしまう・落ちてしまうのは仕方ないことですが、唇にのせている間はきれいに発色した状態をできるだけキープしたいですよね。そんな時はリップメイクをした後、ティッシュオフしましょう。ティッシュオフすることで密着感がアップし、ノリや色もちがアップします。
もちろん、ベースとなる唇の状態が良いことも色もちに影響があります。リップアイテムは油分に弱いことが多いので、リップメイク直前にリップクリームを使う場合はしっかりと拭き取ってからリップメイクをするのがおすすめです。
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高橋果内子
美容家/コラムニスト
OL生活を経て30歳で美容業界に転身。過去のモデル経験、多数の美容資格取得の経験から幅広いジャンルの美容情報に精通。 現在は、美容コーディネーターとして活動しウェブメディアにて多数連載を持つ。
一般社団法人 地域復興美と笑顔を繋ぐ会の代表も務め、美容家仲間たちと美にまつわる活動を通じてボランティア活動も行っている。